1930年代後半、アメリカの食卓では、Russel Wrightの「American modern」、Frederick H Rheadの「Fiesta」発売により、スタイリッシュなカジュアルダイニング向けの食器が流行の兆しを見せていました。

しかしCastleton社は、それらのようなモダンなテイストのプレステージクラス商品、いわゆるフォーマルウェア（※）を希望、そして1942年、オーガニックな形を品良く取り入れたシリーズ「Museum/ミュージアム」が誕生しました。手に包み込めるような柔らかなカーブで構成され、シンプルで洗練されたデザインです。

1946年、MoMAは「Museum」を使用したインスタレーション「Modern China by Eva Zeisel」を開催。展示は好評を博し、ゼイセルは一躍その名を広めることになったのです。

※フォーマルとは、食器を同じシリーズで揃えセットとする伝統的なスタイル。反してRussel Wrightが1939年に「American Modern」シリーズで提案したのが色の揃え方や組み合わせを自由に、というインフォーマル・スタイル

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