MoMAでのインスタレーションと同年、ミネソタの陶器メーカーRed Wind社で手がけたシリーズが発表されます。これが最も多くのファンに愛されている「Town and Country/タウン・アンド・カントリー」です。

インフォーマル・ディナーウェアも定着したこの時期、Red Wing社の希望していたコンセプトは「Greenwich Villagey」。 当時、グリニッジ・ヴィレッジは自由な生活を楽しみ、流行に敏感な若者たちで賑わっていました。そんな若者たちが好むような、親しみやすく斬新なデザイン、というイメージだったのでしょうか。

完成したTown&Countryのぽってりした厚みにはカジュアル感が、9色ものカラー展開は組み合わせの楽しみがあり、ユニークなデザインは今なお新しさに満ちています。ゼイセルは見事期待に応えたのです。

■Town and Country　オリジナルカラー（全９色）
左からシャトルーズ、ダスクブルー、フォレストグリーン、サンド、ピーチ、ラスト、白、グレー、ガンメタル。

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